椎間板変性による腰痛との闘い

雑談

40歳から15年ほど慢性的な腰痛持ちで、体操やヨガ、鍼治療、ブロック注射、幹細胞治療等いろいろ試してきました。。同じ悩みを持つ人の参考までに、これまでの体験を話したいと思います。特に、幹細胞治療をした体験記はあまりないと思いますし。

私の腰痛の原因

私の腰痛歴は長く、色々な情報を調べておりますが、私の腰痛原因は椎間板変性によるもので間違いないと思います。レントゲン写真やMRIを見ても、L4とL5の間の椎間板が他の椎間板と比べて極端に狭くなっています。痛い場所もまさにその場所です。

ヨガ、体操、ウオーキング等の運動

腰痛に悩み始めた10年以上前から、なんらかの体操や体幹トレーニングは続けています。体の柔軟性を保つ事や、体幹を鍛える事で、腰痛をこれ以上悪化させない効果はあると思います。ただ、腰痛をなくす事はできないと思います。運動や体操では、潰れた椎間板を戻す事は出来ないので。

鍼治療

一度、藁をもつかむ思いで、鍼治療を試した事があります。これも、筋肉が原因の腰痛には効く可能性があると思っていますが、椎間板変性が原因の腰痛にはあまり効果がないと思います。実際、私の腰痛には、ほぼ全く効果がありませんでした。

ブロック注射

ブロック注射とは、麻酔薬や炎症を抑える薬を腰に注射し、痛みの連鎖を断ち切ったり、炎症を抑える治療です。

2件、整形外科に行ってブロック注射をしてみました。最初に行った病院は、今考えるといい病院とはいえませんでした。高額なMRIを撮ったのに、それを見せてくれる事もなく、診断の説明もしてくれませんでしたし、ブロック注射の場所も、カンで決めているようでした。注射を打った時は痛みがなくなりましたが、すぐに痛みは元に戻り、ただの一時しのぎでした。

セカンドオピニオンのため、別の整形外科に行ってみました。そこはMRIやレントゲン写真を見せて、丁寧に説明してくれましたし、ブロック注射もX線で透視しつつ、造影剤をいれて、原因となる椎間板にピンポイントに注射してくれました。最初の医者よりは信頼できましたし、1年ほど月に一度注射を受けました。しかし、やはりブロック注射は一時しのぎにしかなりませんでした。ブロック注射では、椎間板変性という根本原因を治せないので、これも仕方がないと考えます。

いろいろな医者に診てもらって、実感したことは、医者もただの人間であり、医療はビジネスであり、全面的に信じる事はできないという事です。医者によっていう事は違うし、彼らは自分の得意な治療法を軸に対応を考えます。結局は自分で、どの情報を信じるか決めるしかありません。

幹細胞治療

椎間板を復活できるとしている治療がいくつかあります。幹細胞治療はその一つです。

幹細胞とは、脂肪細胞等に存在し、どの種類の細胞にも変化でき、体を修復する機能がある細胞です。体の脂肪などから幹細胞を取り出し、人口的に培養して、幹部に注入する事で組織の再生を図ります。膝関節の治療では結構実績もあるようです。日本国内でも腰痛に対応している病院は少ないですし、保険適用外治療なので高額ですが、試してみる事にしました。

まず、最初に100ccぐらい血を採られました。幹細胞の培養に使うそうです。その後、おしりに生理食塩水を注入されます。麻酔を打ってやるのですが、これが痛いし、気持ち悪かったです。しばらく待った後、その生理食塩水を針のような器具で抜き取ります。食塩水と一緒に脂肪の中にある幹細胞を取り出すそうです。とにかく辛い体験でした。

その後、幹細胞が培養されるのに一か月ぐらい待って、潰れた椎間板に幹細胞を注入してもらいました。これが、すごく痛かったです。潰れて痛んでいる椎間板に、液体を結構な量注入するわけですから痛いに決まっています。しばらくは立つこともできませんでした。1時間ぐらい休んで、なんとか歩いて帰りました。

次の日、朝起きたら椎間板は更に痛み、立つこともできませんでした。這ってトイレに行ったのを覚えています。病院に問い合わせると、炎症反応が起きているとの事。その痛みはだんだんに引いて行きましたが、3か月経っても痛みは消えませんでした。痛み方は変わったので、何か変化は起きたとは思いますが、痛いことには変わりはなく、QOL(クオリティオブライフ)は上がりませんでした。

3か月健診でレントゲンを撮って診てもらいました。僅かに椎間板の高さが復活したようにも見えましたが、何も変わっていないようにも見えました。結局、残念ながら、幹細胞治療も私の腰痛には効きませんでした。

結局、まだ腰痛は治っていません。だましだまし、日常生活を送っています。

次は・・ディスクシール法

潰れてしまった椎間板を復活させる事は、今の医学では難しいようですが、、、あと一つ試せる治療法があります。ディスクシール法です。椎間板が潰れてしまう原因は、傷がついてゼリー状の核の成分が漏れ出ている事だとして、その傷をフィブリノゲンという物質で塞ぐ事によって、椎間板の自然治癒を促すという治療です。これも保険適用外で100万円以上します。ネットの評判をみても、効果がなかったという人も沢山います。しかし、現時点では、もうこれしか試せる保存的治療はありませんし、リスクも少ないので試してみようと思います。

また、結果については報告したいと思います。

DiscGenic社の再生療法

これも幹細胞治療の一種だと思いますが、Discgenic社が開発している再生医療があります。ドナーの椎間板から採取した幹細胞を培養して、変性した椎間板に注入し再生を促すものです。私の受けた幹細胞治療は自分の脂肪由来幹細胞使いましたが、DiscGenic社の方法は他人の椎間板由来の幹細胞を使います。最近東海大学や千葉大学と協力して治験が始まっていますが、まだ結果が出ていないと思います。これも、効果が確認されて、適用されるようになれば是非受けたいと期待しています。

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