Renaultの14インチ折り畳み自転車、 ULTRA LIGHT7TRY143は3段変速です。
ローギアは相当軽いので、平地ではトップギアとミドルギアの2速をメインで使う事になります。
無風の平地だとトップギアだけでも大丈夫なのですが、少し向かい風が吹いて来たりしてミドルギアに落とすと、軽すぎる、と感じる事が多いです。
トップギアとミドルギアの間が欲しくなり、やはり多段化したくなりました。
もちろん、登坂に備えて、より軽いギアも備えておきたいし。
フロントダブル化構想
TRY143のリアのエンド幅は84mmしかないので、リアでギア数を大きく増やすのは無理があります。
ネットで調べると、4速に増やせるホイールもあるようですが、それを使うとトップギアが11Tになるみたいです。ホイールが14インチと小さいので、トップギアの9Tはキープしたいところ。
6速以上にするにはフロントダブルにするのがよさそうです。
そもそもK3ではなく、TRY143を選んだ第一の理由は、フロントダブルにしやすいフレーム形状でしたし、早速、カスタムに取り掛かりました。
フロントディレイラー台座
まず、アマゾンでこのFD台座を買ってみました。1688円と安かったので、合わなくてムダになってもいいか、と思いました。
試しに小さいチェーンリングを取り付け、フロントディレイラーをつけられるかテストしてみました。
この台座だと、フロントディレイラーが結構外側に出てしまうので、チェーンリングやクランクもかなり外側にずらすことになってしまう事がわかりました。
クランクが外側に出てしまうと、チェーンラインが悪くなるので、クランクやフロントディレイラーはできるだけ内側に寄せたいところです。
この台座ではダメそうなので、まずは、なるべく内側に取り付けられる別のFD台座を探しました。
アマゾンでは、他に同じような台座は見つかりませんでしたが、アリエクで2種類発見しました。
Liteproの製品で、3122円の台座を買って見たところ、これが最高でした。フレームに当たるギリギリまで内側にフロントディレーラーを取り付けられます。
更に、フロントディレイラーの形に合わせて、台座をヤスリで削ったりして、限界まで内側に入るようにしました。
黒が売り切れだったので仕方なくゴールドにしました。
フロントディレイラー、シフター
フロントディレイラーも、形が色々違うので、TRY143のフレームに干渉せず付けられるかどうかは買って試してみないと分かりません。
高い最新式のやつを買って、付けられないと辛いので、中古のを物色しました。
サイクリーで中古の旧型105のフロントディレイラーFD-5700が1200円で売っていたので、それをゲットしました。
この機種はアームも短くて一番小さい部類のフロントディレイラーだったので、フレームにも干渉せずに取り付け可能でした。
ただ、FD-5700と互換性があるシフターがなかなか見つからず、結構焦りました。
フロントディレイラーって機種によって引き量が違うらしくて、シマノの互換性の表でOKのやつじゃないとうまく動かない可能性があります。
また、旧型だと生産中止になっていて、なかなか買えないケースもあります。
アマゾンでSL-4600というシフターが見つけました。5164円と結構高かったですが、他に選択肢がありませんでした。
ダブルクランク
シングル用の直線的なクランクだと、クランクがフロントディレイラーに接触してしまうので、クランクもダブル用のものが必要です。
ダブルクランクもアリエクで買いました。48Tと36Tのチェーンリング付きで5190円でした。チェーンリングにもシングル用とダブル用があるので、間違ってシングル用を買わないようにセットで買いました。
(チェーンが外れにくいナローワイドの歯になっているチェーンリングは、ダブルにはむかない)
スクエアタイプにしたのは、ディレイラーの位置に合わせてチェーンリングの位置を調整しやすくするためです。
ホローテックだと、クランク幅は決まっていて調整出来ませんが、スクエアタイプであれば色んな長さのBBがありますから調整が可能です。
(このクランク、動作は問題なかったのですが、結構重いので、その後買い換えました。)
ボトムブラケット
TOKEN TK866CMというBBを買いました。長さは118mm。
アマゾンで5110円。これも実際に取り付けて試してみないと長さが合うかどうかわからないのが辛いところです。
(このBB、動作はOKでしたが、チェーンラインの改善と軽量化のため、後で113mmのに買い換えました。)
ちなみにTRY143純正のBBはISIS方式というマイナーな規格のものでした。軸が中空になっていて、軽量化へのこだわりが感じられました。
フロントダブル化成功!
取り付けはスムーズに作業できまして、変速も出来ました。
インナーに入れたときにチェーンがたるまないように、48T-36T=12T分、チェーンを短くしました。
リアディレイラーのキャパシティーはまだ余裕がありそうです。
早速走ってみたところ、チェーンラインが悪くなったせいか、リアでチェーンが外側に落ちる事がありましたが、リアディレイラーの調整で落ちなくなりました。
L-TWOOのディレイラーのマニュアル、ネットで探したのですが見つからず、試行錯誤で調整しました…
ちなみにフロント側のチェーン落ちは一度もありませんでした。
フロントディレイラーのカスタムは初めてだったので、部品選びから取り付けまで、結構時間とエネルギーを使ったし、お金もかかりましたが、変速ができたときは嬉しかったし、部品を選んでる時も結構楽しかったと思います。
まあ、、完全に、趣味の世界ですね。
今後の改良点
6速化は成功しましたが、ギア比の構成を余り考えなかったので、ギア比が被り気味です。
インナーの歯数と、リアのギア構成を変更して、ギア比を調整します。
あと、結構部品を追加したので、重量が増えてしまいました。
私にとって、この自転車の価値は軽さなので、軽量化も進めます。
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